【第3話】瀬織津姫をめぐる7つの愛のものがたり

あやこ先生

こんにちは、永谷綾子です
いつもありがとうございます♡

「瀬織津姫をめぐる7つの愛のものがたり~無料メールプログラム~」今回は第3話。

自分の才能に目覚め、少しずつ成長している瀬織津姫ですが、今日はレムリアの森のマスターから、とても大切なことを教えてもらいます💎✨

第3回「黒い星で気づいた“ゆるす”という愛💖✨」

親友のユニコーンを助けたことで、ヒーリングの才能があることを思い出した瀬織津姫。

天の川を愛の場所にするために、いろんな惑星出かけては、愛の光で癒す日々を送るようになっていました。

お花にはやさしい愛の光を、お水には透き通った清らかな光を、鳥たちには自由に羽ばたけるワクワクの光を。

ヒーリングをはじめると、瀬織津姫のからだは熱くなり、大きな愛の光が川のように流れだすのです。

瀬織津姫のヒーリングを受け取ったみんなは、さらにキラキラ輝いて、辺り一面が光の海になっていきます。

そんな光景を見ながら、「これこそ、世界で最も美しい景色だわ✨ありがとう、私生まれてきてよかったわ💖」


瀬織津姫は、とても幸せな気持ちになるのです。

そんなある日、瀬織津姫はいつものように、天の川で遊んでいると、遠くの方に黒い煙が出ている星を見つけました。

近づいてみると、黒い煙は大きな煙突から勢いよく吹き出していて、街じゅうを黒く染めています。

歩いている人たちは皆、同じような黒いコートを着て、襟を立て、暗い表情でとにかく急いでどこかへ向かっているようです。

彼らは仕事場でも家でも、できるだけたくさんの事をしなければならず、意志をもたないロボットのように、次から次へと作業をこなしていきます。

そして、機械的なペースを乱す人がいないか、常にお互いを監視し合い、邪魔な人を見つけたら、容赦なく排除していくというルールの元で生きているようでした。



「こんなに重くて黒いエネルギーのなかで生きるのは、苦しいに違いないわ。早く助けてあげないと!」

瀬織津姫は、うなだれるようにベンチに座る男性に話しかけました。

「さぁ、目を覚まして、あなたはもっと幸せに生きられますよ!」


すると、男性は無表情だった顔をより冷たくこわばらせ、うるせぇ!と彼女をはねのけ、立ち去ってしまいました。


なぜ・・・光を亡くして生きているの?
何のためにどんどん暗闇に向かっていくの?



瀬織津姫は何が起こっているのか理解できず、ただただショックを受け、ビュービュー車が行き交う道路の真ん中でうずくまってしまいました。


するとそこへ、大きなからだのおじいさんがやってきました。

「お嬢ちゃん、ここじゃ危ないよ。」そう言って、おじいさんは瀬織津姫を抱きかかえ、一瞬にして、美しい森に連れていってくれました。

「綺麗なとこね、やっと息ができるわ。あ!小さな光がダンスしているわ♡」

「ここは、私が長く住んでいる森でね、あの光の正体は、ホタルと言ってね。美しい川に住む光る虫なんだよ。」

「ホタルって言うのね、かわいいわ。」瀬織津姫はおじいさんのおかげで、少し落ち着きを取り戻してきました。


「それにしても、お嬢さん。ずいぶん思い切った冒険をしたものだ。なぜこの星に来たのかね?」

「私ね、この天の川が大好きで、みんなを幸せにしたいの。私は、愛すること、愛の光でみんなを守って幸せにしようと思って、今日はここに来てみたの。そうしたら・・・」

「あまりにも愛に無関心な連中ばかりで、驚いたかね?」

「ええ、愛がいちばん大切なものなのに、みんなそれを無視してるの。目を閉じたままで生きているみたいに見えたわ。」

「そうだね、よくわかるさ。」おじいさんはそう言いながら、お茶を淹れてくれました

「美味しいわ、おじいさん。ありがとう」瀬織津姫は、これはおじいさんの愛なんだなと感じて、幸せな気持ちになりました。


「お嬢さん、あんたはとても勇気があって、愛があって、強いお方じゃ。将来は、女神としてこの天の川を大いに支えていってくださるじゃろう。わしには見えるよ。

そんな素晴らしいそなたに、ひとつだけ言っておかねばならないことがある。


そなたは、愛が一番大事じゃと言ったがのう、皆が皆、同じ考えではないということを覚えておきなさい。

ある者は、自分には何もないと信じこみ、相手からできるだけ沢山のものを奪うことが一番大事だと思っているだろう。

また、ある者は、この世界を支配し、すべての人を奴隷のように扱うことが一番大事だと思っているだろう。

そなたは、彼らを理解することはできないだろう。

でもね、そんな世界を許してやってほしいんじゃ。」


「許す?」


「そう、そなたから見れば、彼らはおぞましい世界を生きる愚者に見えるだろう。ちゃんと愛に目覚めれば幸せになれるんだと諭したくなるだろう。

でも、この世に清く正しく美しく生きる決まりなんてない、そもそも“正しい”なんて、ないんだよ。

周りのものを奪って生きる者たちは、そなたから見れば、暗くて不幸せに見えるだろうが、それは、彼らが恐怖を抱きつづけているからだ。

だって、恐怖がないと、奪うという発想には行きつかないからね。

そして、信じられないことだろうが、恐怖の中で奪い合うことが、実は彼らの幸せであり、喜びなのだよ。


「え!?恐怖が喜びなの?」

「そうじゃ、でもそれはお互いさまじゃろう。彼らにとっては、そなたのように光り輝く生き方をしている様を見て、まったく同じ気持ちを抱くだろうよ。

愛することが喜びだって?寝ぼけたことを言うんじゃない、現実をちゃんと見ろ!とね。


お嬢さんよ、大切なことはね、自分にとっての幸せが何かを思い出すこと。そして、その幸せに夢中になることだ

この世界には、さまざまなエネルギーがひしめいておる。そなたが共にいられないエネルギーもあるだろう。

そんなときは、相容れないエネルギーをそなたの正義で正そうとしないでおくれ。

正しい、間違っているという意見をもつのは構わんが、正義でもって裁こうとするのは、愛じゃない

できるかぎり素早くそこから立ち去り、そなたが一番大切にしている愛をもう一度大事にし、自分と同じ世界を生きる人たちを大事にすることだ。

もちろん、そなた自身のことも大事にするんじゃ。


許すというのは、なかったことにするのではないし、忘れたフリをすることでもない。許すとは、自分の愛に夢中になることじゃ。」

「おじいさん・・・私はみんな、愛が大事なんだと思っていたわ。愛を大事にしない人を変えてあげるのが私の仕事だと思っていた。

私は、大きな勘違いをしていたのね。おじいさん、教えてくれてありがとう。」



「こちらこそ、わしの話を聴いてくれてありがとう。そなたの受けとめる力は、素晴らしい。

そして、これだけは忘れないでおくれ。そなたは、天の川から愛されている美しく優しい女神だ。

そなたにとって、生きることは、光ること。当たり前だから気づかないかもしれないが、誰でもできることじゃないんだよ。

だからこそ、そなたの光を大事にしなさい。優しくて繊細な愛の感覚はあなたに与えられたギフトなのだから。

愛のない人に合わせたりしたらダメだよ。いつでも、だれに対しても、あなたの中の愛のままに意見を言いなさい。

そして、あなたが大好きな仲間をいつも大事にしなさい。これから、もっともっとあなたと気が合う人と出逢えるだろう。そして、あなたは愛し愛される歓びを知っていくだろう。」


「おじいさん、ありがとう。やっぱり今日、ここに来てよかった。おじいさんから大事なことを教わることができたんだもの。

私の名は、瀬織津姫と言います。またお目にかかれる日を楽しみにしています。おじいさんの名前を教えてください。」


「瀬織津姫か、美しい素敵な名だね。
わしの名は、アダマだ。また近いうちに会えるだろう。」


こうして、瀬織津姫はアダマに手を振って、黒い星を後にしました。

天の川の女神、瀬織津姫はこうして「自分の愛に夢中になること」を学びました。

そして、彼女にそれを教えてくれたアダマという名の存在こそ、後に瀬織津姫と深くご縁が結ばれていく、レムリアのマスターです。これからの二人のストーリーにも注目ですね。

今回、アダマが教えてくれた、「正義感を手放して、自分の愛に夢中になる」という生き方は、私たちにとって非常に大きな癒しになります。

あなたが大切にしていること、愛を感じてやっていることを、誰かに認めてもらう必要はありません


外側の評価を気にするクセを手放して、内側の愛に夢中になれば、あなたの中がつながっていき、大きな愛の光が復活しますよ✨

「自分が楽しいから、嬉しいから♡」という、子どもの頃の原始的な喜びを思い出して、あなたを喜ばすためだけに夢中になってくださいね🌸✨

あやこ先生

みなさん、今日も読んでくださりありがとうございます💕

来週は、第四話【金星で女性性に目覚める瀬織津姫】をお届けします。どうぞお楽しみに!

愛と感謝をこめて 永谷 綾子


<Back Number>
第1話「天の川にプリンセス誕生💎✨」
第2話「癒しの才能に目覚める瀬織津姫🦄✨」
第3話「レムリアのマスターに助けられた瀬織津姫💙✨」
第4話「金星の女神から教わった魔法より大切なこと🌹✨」

第5話「七色の龍神と誓った愛の約束🐉🌈」
第6話「天空のクリスタル神殿で本当のあなたに目覚めよう💎✨」
第7話「薔薇のヒーリングベッドへようこそ🌹✨」


発行元:アースエンジェルアカデミー
ⓒ 2024 Ayako Nagatani

LINE公式アカウントご登録の方はプレゼントがあります